ワールドシリーズの見どころ5選! 優勝のカギは第〇戦にあり?【MLB 2024】

時事

2024年のメジャーリーグ・ワールドシリーズは、4年ぶりにナ・リーグを制したドジャースと、ア・リーグを制したヤンキースの43年ぶりとなる歴史的な対決です。

大谷選手・山本選手が日本人としてワールドシリーズ出場を果たすことも含め、その見どころについて5つに絞りまとめました!

スターウォーズ

ニューヨーク・ポスト紙は、今回のワールドシリーズを、スターウォーズと表現しました。なぜなら、両チームに通称「MVPトリオ」が存在するからです。


New York Post Sports 公式Xより

MVPトリオ

ドジャース

  • 大谷翔平      (2023, 2021)
  • フレディ・フリーマン(2020)
  • ムーキー・ベッツ  (2018)

ヤンキース

  • アーロン・ジャッジ   (2022)
  • ジャンカルロ・スタントン(2017)
  • フアン・ソト  (今季週間MVP x2)

「MVPトリオ」は、主にドジャースの3人を表現する言葉です。括弧内がMVP受賞年になります。そして、ヤンキースに目を向けても遜色ない主力選手が揃っていることが分かると思います。

つまりこの試合は、これらスターを有した球団同士の戦いのため、スターウォーズな訳です。「攻撃vs攻撃」の戦いと言ってもよいでしょう。ピッチャーからすると休む暇のない打線が続きますね!

ホームラン王の直接対決

特に注目されるのが、両チームともに各リーグのホームラン王を控えている点です。

  • 大谷翔平:ナ・リーグ、54本塁打
  • アーロン・ジャッジ:ア・リーグ、58本塁打 

因みに、ヤンキースのソト選手も今季41本塁打を誇っています。

ジャッジの凄さ

身長201cmと体格に恵まれたジャッジ選手は、2016年メジャー初打席がホームランと、運にも恵まれています。

そんな彼は、マイナー時代に、あの松井秀喜氏の指導を受けており、彼のアドバイスをいまも携帯メモとして残しているそうです。

ジャッジ選手は、ポストシーズンではホームランが出ていない一方、大谷選手は特大ホームランを放っています。ジャッジ選手の活躍にも期待です。

 

名門チーム同士の対決

今回のドジャースとヤンキースの対戦は、両球団のファンにとって歴史的な再会ともいえます。

  • アメリカン・リーグ第1シード:ニューヨーク・ヤンキース(AL東地区1位)
  • ナショナル・リーグ第1シード:ロサンゼルス・ドジャース(NL西地区1位)

両チームはこれまでワールドシリーズで11度対戦しており、直近の対決は1981年までさかのぼります。その際は、ドジャースが勝利を収め、今シリーズもファンにとって見逃せない決戦となります。

両チームのワールドシリーズ優勝回数ではヤンキースが8勝、ドジャースが3勝と差がありますが、どちらも長年にわたりメジャーリーグを代表する存在として名声を築いてきました。

また、ドジャー・スタジアムとヤンキー・スタジアムという名門球場を舞台に行われる試合は、球場の雰囲気も格別です。野球の聖地とも言える両球場での試合は、ファンの応援や緊張感により、より白熱したゲーム展開が期待されます。

ロサンゼルスの盛り上がり

ロサンゼルスでは大盛り上がりで、市長のカレン・バス氏が異例の激励会見を行いました。

街では交通規制を行い、公共交通機関の増便が行われます。また、有名なホットドッグ店PINK’Sでは、なんと店の外壁を、店名になぞらえたピンクからドジャーブルー(紺碧色)に塗り替えるという気合の入りようです。さらには、ホットドッグを大谷選手の背番号17にちなみ、7.17ドルの破格で販売するとのことです。(それでも高い・・)

 

大谷翔平にかかる記録

大谷選手は今シーズンのオールスター戦からポストシーズンを通して、本塁打を記録しています。これは彼が絶好調を維持している証であり、地区シリーズで1本、リーグ優勝決定シリーズで2本と、ここまで勢いを保ち続けていることも見どころのひとつです。

メジャーリーグで地区シリーズが導入された1995年以降、オールスター戦とすべてのポストシーズンシリーズで本塁打を記録した選手はわずか3人(1997年のサンディ・アロマー、2002年のバリー・ボンズ、2004年のデビッド・オルティス)です。大谷選手がこの偉業を成し遂げれば、日本のみならずMLB全体でも話題をさらうことは間違いないでしょう。

松井秀喜の偉業

ワールドシリーズの舞台で日本人選手が本塁打を放った例は少なく、過去には松井秀喜選手が2003年と2009年に記録しています。

特に2009年にはMVPに輝く活躍を見せた松井選手。なんとシリーズ6試合13打席を通じて、

  • 打率: .615
  • 本塁打: 3本
  • 安打:8本
  • 打点: 8打点

極めつけは、最終第6戦に、先制2ランを含む1試合6打点を記録し、試合中にも球場からMVPコールをされるという、まさに記憶に残る活躍をしました。

大谷選手も本塁打を放つことができれば、日本人二人目の快挙となります。大谷選手の打撃力とその成績がワールドシリーズの流れを大きく左右する可能性があるため、その一打に注目です。

 

山本由伸の登板

そしてもう一人忘れてはならないのが、山本投手の登板です。彼は日本人投手として3人目のワールドシリーズ先発を務めます。(松坂投手、ダルビッシュ投手に次ぐ)

そして彼は2回登板のチャンスを控えています。

  1.  10月27日(日):第2戦
  2.  11月2日(土):第6戦

7戦中4勝したチームの勝利となるため、第6戦が行われるかは分かりませんが、日本人選手がマウンドに立つことは誇らしいですね!

山本選手は、このワールドシリーズ前のプレーオフで、あのダルビッシュ投手(パドレス)に投げ勝ったことも、監督の期待を得られているのでしょう!

 

優勝のカギは第1戦

試合スケジュールと開催場所も、注目点の1つです!

・ドジャースのホーム戦が4回ある
・第1戦はドジャースタジアム
・第1戦を制したチームが優勝する!?
過去のワールドシリーズ優勝チームの傾向を見ると、なんと第1戦を制したチームの7割が優勝しているそうです。
そして今回の初戦はドジャースタジアム。かつ、ドジャースのホーム戦が1戦多いため、ホームの応援を糧にしたドジャースに、運気が向いているかもしれません!

 

まとめ

今回のシリーズは、ヤンキースが近年リーグ優勝から遠ざかっていたことから、長年のファンにとっても特別な意味を持つ一戦となります。

一方、ドジャースは近年のプレーオフ常連であり、チームの戦力も充実しています。大谷選手をはじめ、双方にスター選手が揃っていることから、打撃戦に加え、投手陣による緻密な駆け引きも予想されます。

特に、大谷選手・山本選手が出場することで、日本からも多くの視聴者が注目し、話題になることが期待されています。迫力満点の戦いをぜひチェックしてみてください!